「子供に学習の機会を与えたいけど、金銭的に余裕が…」
という方は、いらっしゃるでしょうか。
そんな悩みを解決する記事を書きました。
昔は、有名な先生の授業を受けようとすると、かなりの受講料が必要でした。
ところが今は、テクノロジーの発達により、安価でカリスマ講師の授業を受けられる世の中になったのです。
私は中学生に英語、数学、国語を教えてきた経験があります。
その経験をもとに、なるべくお金はかけずに、質のいい学習ができる教材を見極めて、ランキング形式で紹介していきます。
断然コスパがいいネット型通信教育

結論から言えば、ネットを使った通信教育が最もコスパのいい教材になります。
理由は明快です。
ネットを使用すれば、低コストで日本全国に展開できます。
教室がないから、会場料もいりませんし、生徒数に上限もありません。
だから、受講料を低く抑えることができるわけです。
そして、ほかと差別化するためにはいい先生の授業を前面に出す必要があり、各社全国トップクラスの講師をヘッドハンティングしているのです。
価格が安くて内容が優れている理由は、ここにあります。
典型的な例がCMでもおなじみのスタディサプリです。
あとで解説しますが、”神授業”と呼ぶのには、それなりの根拠があるのです。
20世紀では考えられなかったテクノロジーの進化で、今は安いのに全国トップクラスの先生の授業を受けられるようになったのです。
ネット型通信教育のどれを選ぶ?
ネット型の通信教育が安くて優れているとして、その中でどれを選ぶといいのでしょうか。
私の答えは、
- 学習の進め方
- 志望校のレベル
によってベストの教材は異なります。
まず「学習の進め方」について解説します。
一言にすれば、
定期テストをどれくらい重視するか
ということです。
高校受験をする上で、内申点は非常に大切です。
大部分の中学生にとって定期テスト対策、内申点対策は重視しなければなりません。
ですから、定期テスト対策がどれだけ充実しているか、どれだけ教科書準拠した内容なのか、が大切になります。
ですが、例外的に中には、定期テストはできて当たり前レベルの中学生もいます。
そんな場合は、別にハイレベル向けのものが必要になります。
次に「志望校のレベル」ですが、教材によって、
- 公立校入試に強いもの
- 国立・私立難関校に強いもの
があります。
当然、志望校によってベストの教材は異なってきます。
次の「安くてコスパのいい通信教育ランキング」には、これらの要素の詳細が書いてあるので、教材選びの参考になさってください。
安くてコスパのいい通信教育ランキング
それでは今からコスパがいい通信教育をランキング形式で発表します。
教材を選ぶ時の参考だけでなく、無料体験や資料請求のやり方まで解説しました。
ぜひ、ご活用ください。
1位 スタディサプリ中学講座ベーシックコース
ひと月1,815円~ ”神授業”が受け放題
コストパフォーマンスNo.1はスタディサプリ中学講座ベーシックコースです。
私自身がスタサプ中学講座を受講してみて確かめた結果、「これは絶対にオススメできる!」と確信している学習アプリです。
受講料は驚異のひと月1,815円~で、授業は全国の予備校、進学塾からヘッドハンティングされたカリスマ講師による授業で非常にわかりやすくできています。
それもそのはずで、スタディサプリはリクルート社が「教育格差をなくし、学びの機会を平等に提供する」ものとしてスタートしたものだからです。
リクルート社の公式サイトからスタディサプリ誕生のストーリーを読む
全国トップクラスのカリスマ講師の授業は”神授業”と呼ばれています。
特に”神授業”の代表は英語の関先生と社会の伊藤先生です。
スタディサプリの公式YouTubeチャンネルでは関先生と伊藤先生の授業を見ることができます。
とてもわかりやすいですよね。
各学年、各教科の担当講師についてはスタディサプリ公式サイトに詳しいので、そちらをご覧ください。
教科書準拠で定期テスト対策に厳選予想問題を用意
スタディサプリは、
- 教科書準拠の内容
- 定期テスト厳選予想問題
の二段階で内申書対策が充実しています。
スタサプ中学講座は教科書に準拠した内容です。
ですから、普段の学校の授業の理解にも大きく役立ちます。
教科書との対応は次の表のようになります。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 |
---|---|---|---|---|
東京書籍 | 啓林館 | 光村図書 | 東京書籍 | 東京書籍 (地理・歴史・公民) |
開隆堂 | 東京書籍 | 啓林館 | 帝国書院 (地理・歴史・公民) | |
三省堂 | 学校図書 | 大日本図書 | 教育出版 (地理・歴史・公民) | |
教育出版 | 大日本図書 | 学校図書 | 日本文教出版 (地理・歴史・公民) | |
光村図書 | 日本文教出版 | 教育出版 | 山川出版社 (歴史) | |
啓林館 | 数研出版 | 育鵬社 (歴史・公民) | ||
教育出版 |
表以外の教科書を使用している場合は、共通版を使用します。
そして、定期テスト対策としては、スタサプが用意した厳選予想問題を使用することができます。
厳選予想問題も教科書に準拠しています。
定期テストの範囲は通常、先生から「〇ページから△ページまで」と指定されますが、スタディサプリは教科書の細かな単元まで対応できているので、学校のテスト対策にピッタリです。
実際の予想問題は次のようなものです。

高校入試では内申点が重要です。
スタディサプリだと普段の学習で定期テスト対策や内申点対策をすることもできます。
スタサプの定期テスト対策については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。

高校入試の過去問も充実
スタディサプリは、公立高校入試対策も非常に充実しています。
スタサプ中学講座の中には”高校受験対策講座”もあり、そこでは47都道府県別の公立高校の入試問題が5年分収録されています。
そして、過去問を分析、解説した”神授業”を受けることができます。
ですので、公立高校を受験する中学生にはピッタリです。
ただし、スタディサプリで対応しているのは難関公立校まです。
国立・私立難関レベルまでは対応していません。
国立・私立難関校を志望校としている場合は、あとで紹介するZ会をオススメします。
もし、公立校を志望するのなら、最も内容が充実しているのがスタディサプリになります。
スタサプの高校受験対策については別にくわしく書いた記事もあるので、興味のある方はご覧ください。

ベーシックコースの料金は1,815円~
スタディサプリ中学講座ベーシックコースの料金体系は比較的わかりやすいです。
12か月一括払いか毎月払いかで料金が異なります。
表にすると、次のようになります。
12か月一括払い | 毎月払い |
21,780円 (月あたり1,815円) | 月2,178円 |
12か月一括払いだと2か月分(4,356円)お得で、返金制度もあるので、私は12か月一括払いをオススメします。
スタサプ中学講座は14日間の無料体験期間がある
スタディサプリ中学講座は14日間無料で体験をすることができます。
本当にスタディサプリで勉強することが合っているかどうかは、実際に体験してみないとわかりません。
無料で体験してみてから受講を決めることを私はオススメします。
無料体験の注意点としては、
- 体験ができるのはクレジットカード決済のみです。
- 期限内に解約しなければ、料金が発生します(申込日が1日目になります)。
無料体験の申し込み方法をよりくわしく知りたい方は、申込フォームを画像付きで解説した記事があるので、そちらをご覧ください。

2位 東進オンライン学校 中学部
ひと月3,278円~東進の人気実力講師の授業が受けられるプログラム
“日本一の東大現役合格実績”の東進と中学受験“シェア No.1の『予習シリーズ』”の四谷大塚の
実力講師陣による授業が自宅で受けられるのが東進オンライン学校です。
中学部は東進の先生たちが担当します。
2022度までは英語と数学の2教科だけだったのですが、2023年度からはリニューアルし、5教科になりました。
東進の英語の授業はネイティブスピーカーの先生を交えた二人がかりの楽しい授業です。
そして、リニューアルされた東進オンライン学校の最大の特徴は”実力養成講座”です。
国語、理科。社会の定期テストを90点以上にすることを目指すカリキュラムです。
対応する教科書は次の表のようになります。
理科 | 啓林館/東京書籍/大日本図書/学校図書/教育出版 |
社会 | 東京書籍/帝国書院/教育出版/日本文教出版/山川出版(歴史)/育鵬社(歴史・公民)/学び舎(歴史) |
国語 | 光村図書 |
教科書の対応に関して、国語、理科、社会はスタディサプリとほぼ変わりません。
東進とスタディサプリの差とは
- 英語でネイティブスピーカーの発音を聞いて勉強したい場合は☞東進
- 英語、数学で教科書準拠の学習、定期テスト対策をしたい場合は☞スタディサプリ
- 国語、理科、社会の定期テストで高得点(90点以上)を目指す場合は☞東進
- 高校受験対策、特に公立高校の対策を重視する場合は☞スタディサプリ
- より価格の安いものがいい場合は☞スタディサプリ
ということになります。
東進オンラインの料金は3,278円〜
東進オンライン学校中学部の料金体系は次の表のようになります。
12か月一括払い | 毎月払い |
39,336円 (月あたり3,278円) | 月3,762円 |
12か月一括払いだと5,808円お得で、残額の返金制度もあるので、私は12か月一括払いをオススメします。
東進オンラインは資料請求と10日間お試し入会ができる
東進オンライン学校中学部は資料請求と10日間のお試し入会ができます。
本当に東進のオンライン学習が合っているかどうかは、実際に見てみなければわかりません。
慌てて入会せず、資料請求で内容を確かめ、その後10日間試してみてから決定されることをオススメします。
東進は日本最強の講師陣を自負する学校です。
オンラインだからこそできる料金体系で、人気実力講師の授業が受けられるプログラムになっています。
スタディサプリと東進オンライン学校を比較した記事が別にあるので、くわしく知りたい方はご覧ください。

3位 Z会 中学生向けコース
添削付きで、ひと月9,084円〜難関校に特化した授業が受けられる
国立私立難関校が志望校なら、Z会がイチオシです。
Z会はもともと東大などを志望する高校生のための通信添削としてスタートした会社です
そのため、ハイレベルな学習に特化した長年のノウハウがあり、難関校向けのカリキュラムに定評があります。
実際、2023年オリコン顧客満足度通信教育ランキングでは、Z会が1位を獲得しています(ちなみに2位はスタサプ。21年と22年はスタサプが1位)。
2023年オリコン顧客満足度通信教育ランキングのニュースを読む
授業は単元ごとにまとめられており、学校の授業や定期テスト対策もあります。
高校入試対策が充実
Z会で特筆すべきなのは、高校入試対策の充実度です。
中1、中2ではオンライン難関攻略ゼミを月1回実施。
中3になると、入試専用カリキュラムで難関国立私立校合格レベルの総仕上げや、都道府県別の入試情報、難関校に合格した先輩の勉強法を限定で見られたりします。
また、在宅でZ会の全国模試を受けられます。
難関校を目指すのなら、Z会がNo.1です。
Z会は添削指導付きでひと月9,084円〜
Z会中学生向けコースはオンライン学習ですが、通信添削からスタートした会社のためか、添削サービスがあります。
そのため、スタディサプリベーシックコースや東進オンライン学校に比べて受講料は高くなります。
ですが、一般的な塾へ通う費用は文科省のデータによれば月2万円前後になります(文科省HP「子供の学習調査」を見る)。
それと比較すれば、ずいぶん安いと言えます。
受講にはiPadとデジタルペンシルが必要です。
iPadがお持ちの方はそのまま使用できますが、専用タブレットをキャンペーンで実質0円で購入できる場合があります。
デジタルペンシルはZ会から購入すると定価より安く手に入れることができます。
くわしくはZ会の公式サイトをご覧ください。
料金体系は次の表のようになります。
単科受講ができることも他にはない特徴です。
セット受講の料金(12か月一括払いの場合)
中1 | 8,514円 |
中2 | 9,194円 |
中3 | 11,166円 |
単科受講の料金(12か月一括払いの場合)
中1 | 2,023円 |
中2 | 2,193円 |
中3 | 2,686円 |
6か月一括払い、毎月払いの場合は金額が異なるので、Z会の公式サイトでお確かめください。
Z会は資料請求ができます
Z会は、スタサプや東進のような体験のシステムはありません。
資料請求のみですが、中には体験見本が入っているので、実際にやってみることができます。
なお、Z会の資料は時期によって内容が異なります。
新学年、夏休み、秋、などシーズンに合わせた学習情報もあるので、一度資料請求をしてみることをオススメします。
Z会中学生コースの資料請求については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。

Z会とスタディサプリを比較した記事が別にあるので、くわしく知りたい方はご覧ください。

まとめ
この記事では、中学生向けに安くて内容がいい教材を紹介しました。
コスパが一番いいのは、ネット型通信教育です。
低コストで全国展開できるので、各社良い先生、良い授業の競争になっています。
ネット型通信教育をコスパのいい順にランキングすると、
- 1位.スタディサプリ中学講座ベーシックコース ひと月1,815円〜
- 2位.東進オンライン学校中学 ひと月3,278円〜
- 3位.Z会中学生向けコース ひと月9,084円〜
最もコスパがよく、公立高校を志望するなら、スタサプベーシックが一番です。
安くて、定期テストで90点以上を取りたいなら、東進がオススメです。
難関国立、難関私立校が志望校なら、Z会が最もハイレベルです。
それぞれ無料体験や資料請求ができます。
いきなり決定せず、まずは無料体験、資料請求をしてから、合っているかどうか見極めることをオススメします。
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