「あの名門校へ行きたい!」
「難関校の入試に合格できる英語の点数を取りたい!」
そのためには高い英語力が必要ですよね。
もし、あなたが学校や塾の英語の授業にものたりなさを感じていたり、さらに英語力をつけて難関校に合格したいのなら、今から紹介する問題集・参考書に取り組んでみてください。
必ずや英語力の向上に役立つはずです。
というのも、難易度の高い高校に合格するには当然、高レベルの入試問題に慣れ、解ける必要があるからです。
これは、スポーツなどでも同じです。
優秀な指導者がいて高い水準で練習しているチームは、普段から高レベルを要求されるので、自然にメンバーのレベルも上がり、自然に力はついてくるものです。
難関校を目指すあなたは、ぜひここに紹介する本で合格をつかみ取ってほしいと思っています。
ちなみに、ここで書く「難関校」とは、
- 各地区のトップ公立校
- 各地区のトップ国立校
- 各地区の難関私立校
のことを指すので、そのようなイメージで読み進めてください。
『塾で教える高校入試英語 塾技63』 山本亮二著(文英堂)
難関校志望者に私がもっともおススメしたい問題集は『塾で教える高校入試英語 塾技63』、
理由は、
- 難関校入試対策の例文が厳選されており、解説も的確であること
- 受験テクニックを学んでから入試問題への流れがハイレベル問題集の中で最も優れていること
があげられます。
『塾で教える高校入試英語 塾技63』を一言で表せば、ℤ会のハイレベルな授業が受けられる本です。
ℤ会は、もともとレベルの高い通信添削で有名ですが、近年は進学塾、予備校の分野にも進出しています。
実をいうと、英語講師として中学生を教えていた身として『塾技63』を読み「この先生(著者の山本亮二氏)はホントに優秀でいい先生だなぁ」と思いました。
この本は、難関校に合格するための技(重要な部分)を63項目に分けて学習する内容になっています。
まず項目ごとに
- 例題
- 例題の解説+項目のポイント説明(これが難関校対策によくできている!)
- 例題の解答+塾技解説で山本氏の門外不出のテクニック
を順番に学びます。
それから、
- 演習問題
- 入試問題
の順で理解を確認していきます。
これでだけでも問題集としてすごいのですが、巻末のほうに重要例文がまとめられていて、音読による暗唱が推奨されています。
ここまでできれば、もうパーフェクトで、私は元英語講師として著者には脱帽してしまいました。
本の帯には「学校では教えてくれない技で入試問題を完全攻略!」と書いてあるのは、正にそのとおりだと思います。
確かにこの本をマスターすれば、難関校対策の受験テクニックは、ほぼ完璧だと私は考えます。
実際に『塾技63』を使用した人によるAmazonのレビューを引用します。
子供が60点台だったテストがこれ一冊やったら80点台にあがりました。
ただ、それだけ難しく濃い内容です。
サポートがいるかもしれません。
ですが、ワンランク上を目指す方ならお勧めです。
蛇足ですがアマゾンのレビューは初めてしました。
本当はこういったことはしないのですが
いい本なのにレビューがないので書かせていただきました。
山本先生とこの塾技本を企画出版してくださったことに
感謝の気持ちをこめて。
Amazonのレビューより
私の本の使用前と使用後の偏差値の推移です。
偏差値65→偏差値74
になりました。これとは別に長文の参考書とリスニングの教材を使いました
1回目は例題と解説のみのが入りやすいです。
2周目は慣れてきたら演習問題、さらには激ムズの「入試問題に挑戦」をやりましょう。
3周目からはノートに要点や覚えられなかった語句を書いて覚えましょう。(なぜ3回目からメモるかというと、1,2回目にこれをやってしまうと量が多すぎて無駄に時間を浪費してしまうからです)
まあとにかく良書です。原価以上の価値は間違いなくあると思います!
Amazonのレビューより
ℤ会のハイレベルな受験テクニックを学べるのが『塾技63』です。
なお『塾技63』については、よりくわしく書かれた記事があるので、もっと内容を知りたい方は下のリンクからお読みください。
『塾技63』がハイレベル問題対策になる理由 口コミも紹介『塾技63』を何度か繰り返せば、入試英語力はほぼパーフェクトなので、あとは後述する『最高水準問題集 高校入試』や『ハイクラス徹底問題集 高校入試編』で難関校の問題に慣れ、穴がないか確認していくのがいいでしょう。
ただし『塾技63』は難関校対策に特化した本なので、英語がかなり得意な人(定期テストで言えば、常に90点以上の実力)にしか使いこなせない内容です。
難関校は志望しているけれど、英語力はそこまで…という人は、次に紹介する『英語の考え方・解き方』からスタートすることをオススメします。
『高校入試 塾で教わる 英語の考え方・解き方』 山下幸嗣著(KADOKAWA)
『塾技63』がℤ会の授業なら、『高校入試 塾で教わる 英語の考え方・解き方』は佐鳴予備校の受験ノウハウが学べる本です。
佐鳴予備校は東海地区を中心に活動する予備校です。
たとえ、現在の英語力が上位校を目指す上で普通(定期テストで70点~80点台前半)であっても、『英語の考え方・解き方』は難関校レベルまで引き上げてくれるよう作られています。
というのも、先ほどの『塾技63』と比較すると、この本は文法・語用の解説が多くて基本的なところから学べるようになっています。
『英語の考え方・解き方』のよいところは、中学英語のベーシックな部分は省略していないところです。
規則動詞と不規則動詞の例でいうと『塾技63』では「基礎事項の確認」として1ページ半流すように書いてあるだけですが、『英語の考え方・解き方』は4ページもあり、最後の1ページは実際の入試問題を使って規則動詞・不規則動詞の演習ができます。
そのため、意欲のある1年生や2年生もチャレンジできます。
もちろん、今までのおさらいをしたい難関校志望の3年生にも最適な内容です。
具体的な内容としては、各項目で英語の理解や受験に必要な知識を「ルール」として解説を通し学びます(時には「覚え方の極意」としてダジャレで記憶する方法もあります)。
その後、例題と類題で理解を確認していくのですが、どちらも過去の入試問題から出ているハイレベルなものになっています。
解答解説も著者の授業を受けているような丁寧さで、「問題のどこに目をつけたらいいのか」「なぜその答えが導けるのか」を徹底的に説明しています。
学習の流れをイメージすると、次のようになります。
『英語の考え方・解き方』は基礎からハイレベルまで網羅できていて、英語力を難関校レベルにまで引き上げてくれる一冊です。
ただ短所としては、いかんせん問題数が少なく、この本だけだと入試に練習不足な感はいなめません。
なので、『英語の考え方・解き方』に取り組んだ後は、
- 3年生の2学期以降なら『最高水準問題集 高校入試』もしくは『ハイクラス徹底問題集』
- 1~3年生の夏休みあたりまでなら、学年に応じた『最高水準問題集 特進』もしくは『ハイクラス徹底問題集』
に取り組むのがよいでしょう。
『最高水準問題集 特進』、『ハイクラス徹底問題集』、『最高水準問題集 高校入試』、『ハイクラス徹底問題集 高校入試編』については、この後紹介するので、お読みください。
『最高水準問題集』(文英堂)
『最高水準問題集』は定期テストで高得点を取りたい人、そして早いうちから入試問題に慣れておきたい人が取り組むべき問題集です。
というのも『最高水準問題集』の中身は2段階に分けて構成されているためです。
2段階に分けた構成というのは
- 標準問題
- 最高水準問題
のことです。
各ユニットは文法項目(例えば、過去進行形とか、不定詞とか)に分類され、まず標準問題から解いていきます。
名称こそ標準問題ですが、中学校の定期テストに出るレベルの問題です。
そしてクリアした後に、最高水準問題を解いていきます。
最高水準問題は、ほとんどが入試問題の過去問です。
『最高水準問題集』に取り組むことで早い段階から入試問題にチャレンジすることができます。
定期テストレベルから入試問題レベルまで体験できることが『最高水準問題集』最大の特徴です。
早い段階から入試レベルに慣れておきたい中学生におすすめです。
『最高水準問題集』に関してはより詳しく書いた記事があるので、興味のある方はそちらもお読みください。
『最高水準問題集』は定期テスト対策から入試まで使える!ただ中には「定期テストレベルの問題は自分には必要ない。最初から入試問題を解きたい」という人もいるかもしれません。
もし、あなたがそのような優秀な中学生なら、次に紹介する『最高水準問題集特進』にチャレンジしてみてください。
「特進」というだけあり内容はいきなり入試レベルからスタートします。
『最高水準問題集 特進』(文英堂)&『ハイクラス徹底問題集』(文理)
この二種類の問題集は似ているので、同時に紹介します。
もし、英語講師時代の私が成績の良い生徒から「学校のワークでは物足りないから、何かいい問題集はないか」と聞かれたら、この二冊のどちらかを勧めるでしょう。
両書とも140ページほどあり、学年別に最高レベルの問題が網羅された形になっています。
質、量ともにボリュームがあるので、問題をガンガン解いていけるところが非常によいところです。
ボリュームがなぜ必要かというと、ある程度の量をこなさないと自分の穴に気づくことができないためです。
二つの問題集は非常に似かよっていますが、大きなちがいは解答解説のページ数です。
『最高水準問題集 特選』(1年)では問題が143ページに対し、解答解説が100ページあります。
一方『ハイクラス徹底問題集』(1年)は問題が144ページに対し、解答解説が48ページと約半分になっています。
ということは、わからなかった問題の解説を重視するならば、『最高水準問題集 特選』に軍配が上がります。
中身を見ると、『最高水準問題集 特選』より『ハイクラス徹底問題集』のほうがずっと入試問題を多く扱っていることがわかります。
なので、入試問題を解くことを重視するならば、『ハイクラス徹底問題集』という結論になります。
簡単にまとめると、
- 解説重視なら『最高水準問題集 特選』
- 入試問題重視なら『ハイクラス徹底問題集』
ということになります。
ハイレベルな問題に取り組みたい中学生には最適な二冊で、学校の授業にものたりなさを感じている生徒にはオススメです。
けれど、三冊(1年~3年)全部解くには質量ともにボリュームがありすぎるため、1年生~3年生の夏休みくらいまでにはやっておきたい問題集です。
3年生の夏以降でしたら、『最高水準問題集 高校入試』か『ハイクラス徹底問題集 高校入試編』に取り組んで難関校の入試問題に慣れておくといいでしょう。
ちなみに『最高水準問題集特進』の英語シリーズについて書かれた記事もあるので、興味のある方は、そちらもお読みください。
国立校、難関私立校対策なら『最高水準問題集特進』『最高水準問題集 高校入試』(文英堂)
こちらの二冊も似ているため、同時に紹介します。
難関校の入試問題に慣れるには、最も効果的な問題集で、中3の夏以降に解く組には最適です。
というのも、『最高水準問題集 高校入試』は過去、難関校で出題された問題が集められているためです。
例えば、「動詞」や「不定詞」、「長文」、「リスニング」などの単元がすべて過去問によってできています。
両書とも最後、模擬テストにあたるものまであるので、仕上げに行うには最適です。
解説は、やや『最高水準問題集 高校入試』のほうが多いですが、あまり大きな差はありません。
『ハイクラス徹底問題集 高校入試編』と比べて『最高水準問題集 高校入試』のほうが一回り大きいので、ご自分のやりやすいサイズを選ぶとよいでしょう。
『最高水準問題集 高校入試』は入試問題で構成されているので、試験慣れや最後の仕上げに向いています。
すでに英語力が相当高い(定期テストで90点以上取れる)人や『塾技63』や『英語の考え方・解き方』を終了した人にオススメします。
『最高水準問題集 高校入試』については、別に書いた記事もあるので、興味のある方は、お読みください。
難関校受験の準備には『最高水準問題集 高校入試』の理由追記:難関校になんとしてでも合格したい方へ
この記事では英語の受験用の参考書・問題集について紹介しましたが、ハイレベルな英単語や英文法の学習をしたい方はZ会の本をオススメします。
Z会の英単語帳、英文法書については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はお読みください。
Z会の英語参考書・問題集はハイレベルな中学生にオススメ『塾技』シリーズは英語以外もレベルの高い内容なので、必要な方はご覧ください。
また、「志望校にどうしても合格したい」そんな場合は、家庭教師のトライがオススメです。
トライは難関校受験にも対応しています。
そして家庭教師のトライは、オリコン顧客満足度ランキングでも1位を獲得しています。
- 適切な受講料
- 成績向上・結果
- 講師
すべての項目で1位で、他社より良い評価を受けています。
トライはプロの家庭教師だけでなく、家庭専任の教育プランナーもいて、入試まで学習のサポート・フォローをしてくれます。
トライは資料請求と学習相談(入会していなくてもOK)ができます。
まずは、資料請求からはじめることをオススメします。
まとめ
以上、難関校に合格するためのオススメ問題集・参考書を紹介しました。
要約すると、
- すでに英語力がある人は『塾技63』を、今から英語力をつける人は『英語の考え方・解き方』をして受験テクニックを学ぶ
- 中1~中3の夏休みまでは『特選最高水準問題集』か『ハイクラス徹底問題集』をする
- 中3の二学期以降は『最高水準問題集 高校入試』で難関校の問題に取り組む
ということになります。
ここまで英語について書きましたが、数学や国語に苦手意識がある人は、苦手な数学を克服したい中学生のオススメ参考書&問題集と苦手な国語を克服したい中学生のオススメ参考書&問題集という記事があるので、そちらもお読みください。
よくある質問と答え
英単語帳は何がいいでしょうか?
英単語を知らなければ、英文は読めません。
ですから、単語帳を使って覚えていく方法はオススメです。
英単語帳を選ぶコツは、自分の目的に合ったものかどうかにあります。
英単語帳については別にくわしく書いた記事があるので、よろしければご覧ください。
《英単語を攻略する方法》中学生のためのオススメ英単語帳18選【2024年版】|英語講師の視点から徹底解説高校受験用の英単語帳は何がいいでしょうか?
高校受験が目的で英単語帳を使う上で大切なのは時間が限られていることです。
ですから、中学1年生や2年生とは単語帳の選び方が少々違うわけです。
高校受験のための英単語帳については別にくわしく書いた記事があるので、そちらをご覧ください。
高校受験のためのオススメ英単語帳リスト単語を覚えれば成績は上がりますか?
知らない単語ばかりより、知っている単語が多いほうが正答率は上がります。
ただし、単語だけでは高得点にはならず、文法、英作文、リスニングなどにも取り組んでいく必要があります。
特に英文法・語句を知っておかないと、成績はあがらないので、まずは単語+文法の勉強をオススメします。
英文法の参考書・問題集については別にくわしく書いた記事があるので、ご覧ください。
《英文法を攻略する方法》中学生のための英語文法問題集&参考書おすすめ10選【2024年版】単語を覚えれば、長文が読めるようになりますか?
英単語の知識がなければ、長文は読めませんが、単語だけでは読めるわけではありません。
最低でも単語+文法の知識が必要です。
その上で、長文を読んだり、長文問題に慣れることが必要になります。
中学生向けの長文問題集については別にくわしく書いた記事があるので、よろしければご覧ください。
中学生のための英語長文問題集オススメ5選 これで長文を攻略!関連記事
難関高校を目指す人のためのオススメ英単語帳とは 中学生のためのタブレット学習おすすめランキング|プロの視点で徹底比較2024年版 内申点を上げる方法 《英単語を攻略する方法》中学生のためのオススメ英単語帳18選【2024年版】|英語講師の視点から徹底解説 中学生のための英語長文問題集オススメ5選 これで長文を攻略! Z会の英語参考書・問題集はハイレベルな中学生にオススメ 【1か月無料キャンペーン中】スタディサプリ中学講座の内容は?|プロの講師の視点で徹底解説 【中学生向け】Z会とスマイルゼミどっちを選ぶべき?|プロの視点から解説 スタディサプリ中学講座 個別指導塾オンラインの料金・無料体験・資料請求は? 【1か月無料キャンペーン中】現役中学生のためのスタディサプリ高校受験対策講座|プロの視点から徹底解説 中学生のためのオススメ漢字ドリル5選|プロの視点から解説 高校入試のためのおすすめ漢字ドリル|プロの視点から解説 中学2年のためのオススメ漢字ドリル3選 中学生のための国文法問題集・参考書オススメ5選 『標準問題集 国文法』は定期テストから入試まで使える 難関校を目指すなら『ハイクラステスト国文法』 中学国語をひとつひとつわかりやすくの内容は?口コミも紹介 スマイルゼミ中学コースの内容と料金は?安く受講するには スタディサプリは月額いくら?無料体験は?|コスパの良い料金プランを解説