「英語の受験対策で何をしたらいいのかわからない」
「なかなか英語の成績が思うように伸びない」
「入試が不安…」
という方もいらっしゃると思います。
そこで、中学生に受験指導をしていた私が英語の入試対策についての記事を書きました。
記事前半では受験英語の基礎作りを、中盤は長文読解対策を、後半は直前期の入試対策をくわしく書いてあるので、じっくりお読みください。
英語は基礎固めが大切
実は、英語は点数を上げるうえでセンスをあまり必要としない科目です。
逆に表現すると、努力さえすれば、英語の点数は上がるものです。
その上で、英語の高校受験対策に必要な基礎は次の2つです。
- 単語
- 文法
単語と文法をしっかり学びさえすれば、それだけで受験対策の基礎の半分以上はできたも同然です。
ということで、単語と文法をはじめとした英語の習得のしかたについて、次は述べていきます。
まず単語と文法を習得しよう
英語学習の第一歩は「単語」と「文法」の確実な習得です。
同時に受験対策のベースになります。
単語と文法は、長文読解や英作文の基礎を形成する重要な要素でもあります。
ここでは英単語、文法、そして入試で必須の長文読解についての学習法を書いていきます。
1.英単語の暗記
高校受験において、英単語の暗記は最も重要な要素のひとつです。
単語の意味がわからなければ、英文を読むことができないためです。
入試問題で知らない単語だらけの英文が出た時のことを想像してみてください。
地獄ですよね。
高校受験を目的とした英単語の暗記なら、『中学3年間の英単語が1か月で1000語覚えられる本』がおすすめです。
この本は1か月で英単語を1000語を覚える本です。
なぜ英単語が1か月で1000語も覚えるのか、どうやって覚えるのか、は著者である関正生先生が動画で話しているので、ぜひご覧ください。
『中学3年間の英単語が1か月で1000語覚えられる本』についてや英単語の学習法については、くわしく書いた記事が別にあるので、より詳細を知りたい方は、お読みください。
《英単語を攻略する方法》中学生のためのオススメ英単語帳18選【2024年版】|英語講師の視点から徹底解説 高校受験のためのオススメ英単語帳リスト2.文法の理解と学習法
英文法の学習で大事なことは自分のレベルに合った問題集・参考書を使用することです。
特に文法については、レベルが違うものに取り組んでもあまり意味がないものになる可能性が高いためです。
せっかく勉強するのに意味のない時間になってしまうのは、あまりにももったいないです。
レベルを大まかに、
- 英語が苦手なタイプ
- 英語は、いたって普通
- 英語が得意なタイプ
と三つに分けることにします。
英語が苦手
英語が苦手な中学生におすすめな文法の問題集は『英文法パターンドリル』です。
タイトル通り問題がパターン化されており、繰り返しやることで文法の使い方を定着させてくれます。
『英文法パターンドリル』については別にくわしく書いた記事があるので、よろしければご覧ください。
文法の基礎を身につけるなら『英文法パターンドリル』、口コミも紹介参考書のおすすめは『ひとつひとつわかりやすく』シリーズです。
『ひとつひとつわかりやすく』シリーズは、文法でわからない部分も非常に丁寧に教えてくれる本です。
YouTubeの動画授業もあり、文法をよりわかりやすく学習できます。
英語が得意でない生徒でも取り組める非常にわかりやすい本です。
ひとつひとつわかりやすく』シリーズについては別にくわしく書いた記事があるので、よろしければご覧ください。
『中学英語をひとつひとつわかりやすく』は本当にわかりやすいのかを検証、口コミも紹介英語は、いたって普通
英語の成績がとりたてて得意でも不得意でもないという中学生には『チャート式シリーズ中学英語』がおすすめです。
『チャート式中学英語』シリーズは、中学英語の参考書としては最もよくできているもののひとつ、と言っていいでしょう。
その理由は、
- ①デジタルコンテンツの充実
- ②丁寧な文法の説明
- ③定期テスト対策までできる内容
にあります。
デジタルコンテンツは、
解説動画で理解を深めることができ、
「発音マスター」と呼ばれるアプリでは英文の発音+滑らかさのスコアが確認でき、
復習テストで文法項目の習熟度をチェック
の3つの機能があります。
文法解説も十分にページを割いていて、各章の最後に3ページ定期試験対策問題があり、バランスの良い出題がされています。
『チャート式シリーズ中学英語』は基礎力から入試問題まで対応できる力をつけてくれます。
英語が得意なタイプ
英語に自信のある人には『塾技63』がおすすめです。
難関国立校、私立校にも対応できる英語力をつけてくれます。
実際に出題された難関校の入試問題をもとに、解法と受験テクニックが身につく問題集です。
Z会の名物講師である山本先生の受験テクニックが満載された一冊です。
『塾技63』を仕上げれば、受験英語のテクニックとしては、ほぼ完璧だと私は考えます。
『塾技』については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。
『塾技63』がハイレベル問題対策になる理由 口コミも紹介長文読解能力を習得するには
受験対策において、長文読解の練習は必須です。
なぜなら、入試では長文問題が必ず出題されるからです。
長文問題の対策としては、単語、文法ができることが前提となります。
というのも、長文は短文の集まりに過ぎません。
英語の短文を理解するのに、単語力と文法力が不可欠です。
ですから、長文読解においては、まず単語と文法の学習が大事、ということになります。
そして、単語と文法をある程度、身につけたあとは数をこなすことも大切になります。
そこで必要なものが長文読解の問題集です。
おすすめは『ハイパー英語教室 中学長文1』『ハイパー英語教室 中学長文2』です。
比較的やさしめで短め(60語ほど)の公立校の入試問題からはじまり、最終的には200語程度の長文に取り組めるようになります。
また、ハイレベル校を志望する人には『速読英単語 中学版』もおすすめです。
この本は難関校向けの英単語と英文読解を同時に勉強できます。
『速読英単語 中学版』については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。
難関高校を目指す人のためのオススメ英単語帳とは長文読解の問題集については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。
中学生のための英語長文問題集オススメ5選 これで長文を攻略!単語、文法、長文読解能力を一度にマスターできる”音読”
もし、あなたが受験まで半年以上の期間があるなら、教科書の音読をおすすめします。
- 英単語
- 英文法
- 長文読解
- 英作文
といった英語力を一度に身につけてくれるのが音読だからです。
これは、「同時通訳の神様」と呼ばれた國弘正雄先生も推奨した英語のトレーニング法です(國弘先生は、かつてアポロの月面着陸中継時、同時通訳をした英語界のカリスマでした)。
一番いいのは中3の教科書を何度も何度も声を出して読むことで、繰り返すうちに、単語や文法が確実に定着しているのを実感するでしょう。
受験にとどまらず、将来の英語力をつけてくれるトレーニング法でもあります。
音源があるなら、シャドーイング(音声を聞きながら復唱する)も効果的です。
ただ、音読トレーニングの欠点をあえて言えば、ある程度の期間が必要なことです。
そのため、「半年以上の期間があるなら」と書きました。
過去、音読用のトレーニング本は何冊も出版されています。
また、音読について解説している動画があるので、興味のある方はご覧ください。
時間さえあれば、確実に英語力をつけてくれる方法なので、中学生にはぜひやってもらいたいトレーニングです。
過去問の活用 – 実践的な問題を解く
入試が近くなったら過去問や模擬試験を解いて実力を測ることが大切です。
間違えた問題は解答・解説を確認し、しっかり理解していきましょう。
実際に出題された問題を解き、傾向を知ることで、対策ができるようになります。
また、都道府県別の試験対策としてはスタディサプリ中学講座もおすすめです。
スタサプには47都道府県別の公立高校入試の解説と対策があります。
スタディサプリ中学講座ベーシックコースはサブスクのようなシステムで、月2,140円で9教科の授業・問題演習が受け放題です。
高校受験対策講座もありますし、苦手教科は過去に戻って学習できますし、得意教科は先に学ぶこともできます。
スタディサプリ中学講座の高校受験対策については別にくわしく書いた記事があるので、興味のある方はご覧ください。
【1か月無料キャンペーン中】現役中学生のためのスタディサプリ高校受験対策講座|プロの視点から徹底解説 【1か月無料キャンペーン中】スタディサプリ高校受験対策講座の評判・口コミは?まとめ
受験の英語で高得点を目指すには、単語と文法の基礎固め、長文読解の訓練、音読、そして過去問での実践演習が必要です。
一つ一つのステップを確実にこなすことで、英語力を伸ばしていけます。
英語の基礎固めとして、単語と文法の学習が前提となります。
英単語学習は『中学3年間の英単語が1か月で1000語覚えられる本』がおすすめです。
英文法は、英語が苦手なタイプは『英文法パターンドリル』シリーズと『ひとつひとつわかりやすく』シリーズがおすすめです。
成績が平均的なタイプの英文法学習には『チャート式』シリーズがおすすめです。
英語が得意で難関校を志望する中学生には『塾技63』がおすすめです。
長文問題の対策としては、単語、文法ができることが前提となります。
長文は短文の集まりに過ぎないためです。
単語と文法をある程度、身につけたあとは問題集をこなすことも大切になります。
おすすめは『ハイパー英語教室 中学長文1』『ハイパー英語教室 中学長文2』です。
また、ハイレベル校を志望する人には『速読英単語 中学版』もおすすめです。
受験まで半年以上の期間があるなら、教科書の音読をおすすめします。
入試にとどまらず、将来の英語力を音読は養ってくれます。
入試が近くなったら過去問や模擬試験を解いて、傾向を知ることで、対策ができるようになります。
また、都道府県別の試験対策としてはスタディサプリ中学講座もおすすめです。
スタサプには47都道府県別の公立高校入試の解説と対策があります。
スタディサプリ中学講座ベーシックコースはサブスクのようなシステムで、月2,140円で9教科の授業・問題演習が受け放題です。
高校受験対策もできます。
よくある質問と答え
単語を覚えれば成績は上がりますか?
知らない単語ばかりより、知っている単語が多いほうが正答率は上がります。
ただし、単語だけでは高得点にはならず、文法、英作文、リスニングなどにも取り組んでいく必要があります。
特に英文法・語句を知っておかないと、成績はあがらないので、まずは単語+文法の勉強をオススメします。
英文法の参考書・問題集については別にくわしく書いた記事があるので、ご覧ください。
《英文法を攻略する方法》中学生のための英語文法問題集&参考書おすすめ10選【2024年版】英語の定期テストの点数を上げるには、どうしたらいいですか
結論からいうと、教科書完全準拠の問題集に取り組むのが一番です。
中間テストも期末テストも教科書から出題されます。
あなたの学校の教科書に完全準拠した問題集を探すのに役立つ記事が別にあるので、よろしければお読みください。
中学生のためのオススメ定期テスト用英語問題集英語は悪くないのですが、数学が苦手で困っています。いい参考書はありますか?
はい、いい本があります。
私は、この参考書を見ると「今の中学生は、こんなわかりやすい本があっていいなあ」と正直うらやましくなります。
それは『はいちの楽しくなる数学中学1年』と『はいちの楽しくなる数学中学2年』です。
著者の葉一先生はYouTubeでも有名なので、ご存知の方もいるかもしれません。
私の知る限り、中学の数学を最もわかりやすくかみ砕いて教えてくれる本です。
『はいちの楽しくなる数学中学1年』と『はいちの楽しくなる数学中学2年』を使った学習法については別にくわしく書いた記事があるので、数学を克服したい中学生はご覧ください。
苦手な数学を克服したい!中学数学のオススメ参考書&問題集|プロの視点から徹底解説英語は悪くないのですが、国語が苦手で困っています。いい参考書はありますか?
国語はセンス、と言われがちな教科ですが、決してそんなことはありません。
私がオススメするのは『システム中学国語 論理入門編』です。
この本は、文章を正しく読み取るための”公式”を使い、数学のようにはっきり目に見える形で、文章を読み取り、問題の解き方を教えてくれます。
『システム中学国語』シリーズについては、次の記事がくわしいので、よろしければお読みください。
苦手な国語を克服したい中学国語のオススメ問題集&参考書また、漢字や国文法の学習については別にくわしく書いた記事があるので、お読みください。
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